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今日、何年ぶりかに立ち寄った居酒屋に、見覚えのないお兄さんが立っていたと想像してください。
ところが、そのお兄さんは私のことを覚えているという。 何年か前にも、そのお兄さんは、その店で働いていたのだが、そのときに彼が私に、極普通に「もう一杯いかがですか?」といった時に、私は「そのもう一杯で楽しませてくれるんだろうな?」と言ったそうな。 そのとき彼は、「すいません」としかいえなかったという。それで私は、そのまま帰ったのだそうな。 その店には、当時足しげく通っており、店長、経営者ともに顔見知りだったのだが、彼はその息子さんだったそうな。 私のその一言がある前は、いわばおざなりにこなしていただけの仕事が、それから変わったというのだよ。 話を聞くうちに、私が知ってる彼とは違い、大きく成長した大人の男が目の前に立っているのを知り、私は心ならず涙してしまった。 道理で見違えるはずだ。 こんな私の一言で、ひとりの人間を成長させる事ができるなんて・・・ 生きててよかったって気分だよ。 私のレゾンデーテル。 帰りは握手して見送ってくれたよ。 生きよう。
by yuuya64
| 2005-09-16 01:01
| 酒飲み
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